2025年7月7日月曜日

パリでホックニー展・日本人シェフレストラン

パリで2泊旅行をしてきました。


夏にパリを訪れたいと特に思ったことはなかったのですが

私が最も尊敬し、崇め奉っている二人の画家
現在パリで開催中のデヴィッド ホックニーと
マティスの展覧会が8月に終了するので

日本人シェフが活躍するフランス料理屋さんで食事がしたいというのもあり

これは行くしかない!

2泊でもロンドンから始発の地下鉄で朝7時のユーロスターに乗れば
午前10時半にはパリに着けるので
帰りのユーロスターを夜7時頃にすればたっぷり滞在を楽しめます。



ミセススコット パリ スケッチ

パリに来たからには
カフェでスケッチするしかない!

手前に座っていたカップルも描いて
(フランス語だったらアベックって言った方がいいのかしら?
でもそれって死語よね)



イギリス人画家デヴィッド ホックニーの展覧会を
パリで観るのもどうかと思ったのですが

大尊敬する画家の前代未聞の大規模な回顧展なので見逃せませんでした。

パリ郊外のブローニュの森にある
ルイヴィトン財団が設立した斬新な建築の現代美術館
フォンダシオン ルイヴィトン。


フォンダシオン ルイヴィトン

船を連想させる大胆な設計


デヴィッドホックニー 展覧会

大規模な作品でも多数のパネルに分けて描いて
くっつけるのがホックニーの特徴です。

これは彼がアメリカに滞在していた頃描いた
グランドキャニオン


デヴィッドホックニー 展覧会

ホックニーが最も評価されている
70年代の作品は
初期ルネサンス絵画を彷彿とさせる
繊細さと夢見心地な雰囲気を醸し出しています。

このプールの水の描き方を
模倣する画家が後を絶ちません。



デヴィッドホックニー 展覧会


これはイギリスに長年住んでいると感動する作品。

長い冬を得て春になり
5月頃イギリス中で咲き誇るサンザシの花。

この季節になると世界のどこにいても
急いでイギリスにもどって作品を描いていたそうです。



デヴィッドホックニー 展覧会

ホックニーの技量に感嘆させられる
同じ場所を四季を通じて描いた風景画。

木炭画で同じ場所の季節の違いを表現できるのは
巨匠のしるし。


デヴィッドホックニー 展覧会

肖像画も素晴らしいです。


デヴィッドホックニー 展覧会

郊外にあるにもかかわらず
大賑わいだった展覧会でした。


エッフェル塔

このエッフェル塔が目に入らぬかー!と言いたくなる。
これがなかったらここまで大勢の
観光客が訪れなかったのではと思わされます。


ーナーシェフ、佐藤隆司さんの
パリ11区にあるレストラン、Eunoé。
ランチタイムに訪れました。



パリ日本人シェフ 料理

フランス料理定番の田舎風パテを
洗練させて高めた一品。

大根のピクルス風の付け合わせとよく合って
普通の田舎風パテよりも軽い仕上がりでした。


パリの日本人シェフ 料理

ベジタリアンの夫が選んだのは
ハーブの香りが高い
冷製スープ、ヴィシソワーズ。


パリの日本人シェフ 料理

豚肉のローストの下には
ベルベットのように滑らかな食感の
マッシュポテトと濃厚な赤ワインソース。


パリの日本人シェフ 料理

ベジタリアンのメイン
大麦のリゾット。

夫は信じられないくらい美味しいと言ってましたが

家で作るのと違うのは
野菜のお出汁でもちゃんと手間をかけて
たくさんのお野菜を使ってだしを取っていらっしゃるに違いない。

そこで違いがでるんですよね。

一品一品についてくる
数種の鮮やかなソースも
美しい盛り付けも
芸術性あふれた食器も
ミシェランガイド掲載のレストランならでは。


パリの日本人シェフ 料理

酸味の利いたパッションフルーツのソースとの
相性が絶妙なチーズケーキ。


ミセススコットのパリ旅行

パリ旅行3編で書きます!































2025年6月28日土曜日

ロンドンの夏は野外劇場でシェークスピア

ロンドンは相変わらず雨がほとんど降らない暑い日々が続いています。


日本の皆さんもきっと同じだと思いますが
外出は朝早くにして午前中には帰宅を心がけています。

イギリスは今の時期は夜の10時にならないと暗くならないので
夜庭仕事をしています。

かつて今の季節でも野外劇場というと
夜は冷えて座っているのが辛くなる時もありましたが

夜が更けるにつれ盛り上がる劇を
野外で鑑賞するには理想的な天気です。


クロウタドリ 水彩画

クロウタドリを藪いちごの背景で。



リージェントパーク 野外劇場

リージェントパークのオープンエアーシアターのセット。
トウモロコシ畑をめぐる変わったミュージカルでした。


シェークスピア 野外劇場

これはうちの近所の公園ロイドパークで
アングラ劇団「イーストロンドン シェークスピアカンパニー」
が「お気に召すまま」を公演した時の模様。

私たち夫婦もそうでしたが
観客はピクニックしながら
観劇を楽しみました。



音声ないんですが😂
踊りがお茶目なのでぜひご覧ください(^▽^)/


夫がシェークスピア好きなので観に行きました。
また原語の「シェークスピア大全集」で
演目を二日で読破し
大体のあらすじと登場人物をつかんでから鑑賞。

今回の演目は更に登場人物が多く
ついていくのに苦労しました。

でももともとシェークスピアが存命だったときに
演出していた劇は大衆劇で

劇のプロデュースもいきあたりばったりで

観客もリラックスしていて
掛け声を入れたり
冷やかしたりしながら観ていたようなので

このような公園で公演(しゃれ?)する
小規模な劇は演劇が生まれたころの心意気が
反映されているのかもしれません。










2025年6月21日土曜日

売れた鳥の絵・通勤リュック購入

ロンドンは6月に入ってから数週間30度前後の暑い日が続いています。


日本から「それは暑いうちに入らない」
と突っ込みが入りそうですが

去年も同じこと言ってましたが
家に冷房がなくてレンガ造りだと熱がこもるのです。

ほとんど雨が降ることなく
カリフォルニアみたいといったら聞こえがいいですが

植物が枯れないよう毎日せっせと水をやっています。

ヤツデにしばらく水をやるのを忘れていたら

いきなりドラマチックにがくーんとうなだれて
「もうだめ、死にそう~」と訴えかけられている気がして

「ごめんね、いっぱい水あげるからよみがえってね」
とあやまりながら水をやったら生気を取り戻しました。

ここ数年パターン的に6月に真夏日が続いて
8月頃涼しくなることが多いです。

たまにしかお目にかかれない鳥、
ミソサザイ。

ミソサザイ 水彩画

物凄く小さくてぴゅんと早く飛ぶので
望遠鏡でも持っていない限り姿をしっかりみるのは
ほぼ不可能です。


ミソサザイ 水彩画

だからかも知れませんが
めでたく絵が売れました♬


勤め先の劇場からラップトップを
支給されているのですが


マイクロソフトのサーフェイス プロという
ラップトップで
小型なんですがボディが金属でむやみに重たく

以前は職場に共有のデスクトップがあったので
持ち歩く必要がなかったのですが
今は仕事場でも使うので重いと思いながら
背負って通勤してます。

せめて持ち運びが少しでも楽になるよう
軽量のアウトドア用リュックを購入することにしました。

ネットで検索しましたが
デザインがダサかったり
重量があったりして
なかなか納得のいくものが見つかりませんでした。

探しに探して
インスタで見つけたのが韓国のブランド
ハイカーワークショップ


日本とデンマークでは取扱店があるみたいですが
イギリスでは取り扱っていないので
韓国から取り寄せました(^▽^)/



ハイカーワークショップ リュック

ほんとに軽量で
泊りがけキャンプでも使える大きさらしいので
ストラップも考慮されてて
ラップトップを入れても
以前よりは持ち歩きが苦にならなくなりました♬

本来はアウトドア用らしいですが
私は通勤用に使ってます。

外ポケットにファスナーがついてなくて
ゴムでギャザーの仕様になってますが
デザインが好きなので許せます♬

イギリスでリュックは結構みんな
イーストパックとか同じブランドのものを
持ってる人が多く
人と違うものを持てるのも魅力です。








2025年6月14日土曜日

麦畑ハイキング・ローストディナー

5月の連休を利用してバッキンガムシャー州のアマシャムでハイキングをしてきました。



イギリス カントリーサイド スケッチ

ロンドンの地下鉄、メトロポリタン線の終点で
日帰りでカントリー風景が楽しめます。



イギリス アマシャム 麦畑

見渡す限りの麦畑。


イギリス アマシャム ハイキングコース

ハイキングコースでは湿原地帯や
牧場などもみられました。


イギリス アマシャム

飛行機で上からイギリスを観ると
いかに緑に覆われているかわかります。


アマシャム 旧市街

アマシャムの旧市街は古い建物が立ち並んでいて
素敵です。これはキングス アームという
映画「フォー ウェディング」の撮影に使われたパブ。


アマシャム クラウンホテル

ハイキングの後は16世紀に建てられた
旅館兼パブ「クラウンホテル」内のレストランで
ローストディナー。


イギリス パブ ローストディナー

私はラムのローストを注文しました。

付け合わせに必ずついてくるのが
ヨークシャープディング。(右端)
薄力粉、卵、牛乳を混ぜてオーブンで焼いた
シュークリームの皮のような食感。

グレービーソースをかけていただきます。



カントリーサイドでハイキングを楽しんだ後
地元のパブでローストがイギリス流の週末の過ごし方です♬









2025年6月7日土曜日

ショーディッチのお気に入り雑貨屋さん

ロンドン在住の雑貨好きで知らない人はいないというお店をご紹介します。


殆ど街でお買い物をしなくなってしまった私ですが
このお店だけは未だに素通りすることはできません。



たわしのペン画

京都にある老舗金物屋さんで買った
たわしのキーホルダーをペン画で。

これからご紹介するお店には
日本から輸入されたたわしやホーロー製品なども
多数置いてあります。

実は東京にも出店されたみたいなんですが…



Labour and Wait

Labour and Wait というお店です。


元メンズウェアデザイナーのパートナーが
飽きのこないデザインの雑貨を集めたお店を開きました。

2000年初頭の開店間もないころの
まだチェシャイアー ストリートの小さなお店だったときから
ずっとファンで水筒からエプロン、
ブーツブラシから鉛筆削りまで色々持ってます。

    
ロンドン 雑貨屋 店内

日本人の方に大うけしたのが分かるセレクション。


ロンドン 雑貨屋

この日はマルセイユ石鹼だけ買って帰りました。


ロンドン 雑貨屋


日本でも人気だった花柄で有名なキャスキッドソンも
まだノッティング ヒルにある小さなヴィンテージショップで
キャスさん本人がお店に立ってた頃通っていましたが

その後企業に買収されてたどった末路が
悲しいものだったので

Labour and Waitは買収されないで素敵さを保ってもらうことを
祈ってます✨





2025年5月31日土曜日

5月の庭・炭素鋼フライパンに買い替え

イギリスでお花や木々が最も美しい季節は5月です。


日も長く、このひと月をメインイベントとして生活している気もします。



アヤメ 水彩画

庭に咲いたアヤメを毎年水彩で描いています。


アヤメのクローズアップ

アヤメのクローズアップ


イングリッシュガーデン

バラもだんだん咲き出した


ミセススコットのイングリッシュガーデン

この季節は三食お庭でいただきます。


ロンドン ガーデン

先日訪れたイスリントン地区にある
カルパイパー コミュニティガーデン



今までずっとテフロン加工の
フライパンを使ってたんですが
夫に体に悪いから買い替えろと
ずっと言われていました。


軽いし、くっつかなくて便利なので買い替えを遅らせていましたが
重い腰を上げリサーチ。

ちなみにテフロンは空焚きや高温加熱を避け
表面に傷がついていない限り安全という説もあります。

今更買い替えてもずっとテフロン使ってたので遅いかもしれないのですが…😂

最初は鉄製のフライパンを探していたのですが
AI搭載グーグル検索によると

鉄製は錆びるし扱いずらいらしく

鉄に炭素を添加した合金の
炭素鋼製 フライパンだと
錆びないしフッ素加工されていないので

有害物質を最小限に留めることができるということで

炭素鋼製 フライパン購入に踏み切りました!



炭素鋼フライパン

IKEA製を購入しました。

家から近かったIKEAが閉店した一方

日本で言うなら渋谷みたいな繁華街の
オックスフォードサーカスに
お店がオープンし
(今まで郊外でしか見かけなかったけど)

結構重いので
取り置きして言い出しっぺの旦那に
仕事帰りに取りに行ってもらいました(^▽^)/



炭素鋼 フライパン


このフライパンでフッ素加工と同様の効果を得るには
説明書にしたがった焼しめの準備が必要でした。

フライパン全体をサラダオイルでこすった後
10分中温で熱し
その間2分ごとにフライパンの中を
サラダ油を浸したキッチンペーパーでこすります
(もちろん熱いのでトングを使います)

そして常温になるまで冷ました後

同じ作業を3回繰り返します。

2回目の作業後冷ました後
キッチンペーパーで表面がからっとなるまで
徹底的に磨き上げます。

その結果のフライパンが上の写真。

ジャガイモをローズマリーと揚げ焼きにしたのを作りましたが
少しくっついたけど、スプーンですぐに取れました。

テフロン加工のように
金属でこすって傷をつける心配をしなくていいのは嬉しいです。

ただ、鉄製ほど重くないけど
かなり重量です。

ネットで調べたら日本製の比較的軽量な
鉄のフライパンが販売されているみたいなので
購入してみようかな?















2025年5月24日土曜日

ケンブリッジへ日帰り旅行

5月の2度目の連休時にケンブリッジへ日帰り旅行に行きました。



早朝にロンドンを出発して午前10時前には到着しましたが
見どころがたくさんあるのであっという間に時間が過ぎました。

ケンブリッジ卒業式

大学のあちこちで卒業式が行われていました。


こちらの卒業式は夏だと思っていたんですが
どの大学かによって卒業の時期はバラバラなんだそうです。

ケンブリッジも外国からの留学生の数がすごいです。

海外からの学生の学費はどこも3倍近くするらしいので
どの大学も財政的に留学生無しでは経営が成り立たないそうです。

特に中国からの留学生の数はものすごいです。

角帽を被った日本人の卒業生も数人見かけました。
話をしていなくても
日本から来て付き添っている親御さんの物腰で
日本人とすぐわかるのはなぜなんだろう?


ケンブリッジ大学

キャンパスの建物の殆どが歴史的な建物で
こんな環境で勉強できたらやりがいでそう!

試験中とかであいにくどこのキャンパスも
公開していなかったのですが

お手洗いを借りに入ったパブで
トイレの入り口に遺伝子らしき版画が
いくつか飾ってあって

なんでだろう?と思ったら
DNAを発見した科学者が
通っていたパブでした。


ケンブリッジ大学

学生討論やスピーチイベントなどの告知の張り紙が
たくさんあって大学だなーという感じ。

この近辺は音楽学部のキャンパスがあるらしく
コンサートの告知もたくさん見かけました。


ケンブリッジ街並み

左手に見える緑のひさしのお店は
卒業生のガウンの仕立て屋さん。

向かい方の教会で
ケンブリッジ大学音楽学部の学生さんが演奏する
管弦楽団のランチタイムコンサートで

ブラームスのヴァイオリン協奏曲を楽しみました。

撮影禁止だったので写真は撮れませんでしたが

少額の寄付以外は無料!!
夢見心地の音楽に浸らせていただきました✨



ケム川

ケム川沿いをそぞろ歩き。


ケンブリッジ カフェ

カフェで一休み。


フィッツウィリアム美術館

ケンブリッジで絶対に外せないのは
フィッツウィリアム美術館。

巨大で展示数もすごいので
この美術館を真剣に観て回るのであれば
本当は一泊したいところでした。

印象派の隠れた名作を所蔵しています。


ドガ フィッツウィリアム美術館

ドガ作
パリの街角で
薬の影響を受けた娼婦


ルノアール フィッツウィリアム美術館

いかにもルノワールらしい
ふんわりとした色彩の
パリの街角


フィッツウィリアム美術館

入口ホールが超豪華!


フィッツウィリアム美術館 陶器

陶器のコレクションはなかなかのものでした。
これは18世紀のものなんですが

笑わそうと思って作ったのか
真剣だったのかと考えてしまいました…😂



フィッツウィリアム美術館 カリフラワー ポット

もう一点目を引いたのが
カリフラワーをモチーフにしたティーセット。



見どころ満載のケンブリッジ。
大学で勉強できなくても
文化に溢れた経験を楽しめます♬