2025年10月24日金曜日

母の油絵ロンドンアートフェアデビュー♬

使っているWi-Fiのネットが2日以上繋がっていません。


Wi-Fiの会社が買収されて前の会社との引継ぎに問題があったみたいで
突然ネットが使えなくなりました。

今日一日は在宅ワークにどうしても必要だったので
別会社の非常Wifiを1日分購入しましたが

インドにあるお客様相談センターは
(コスト削減でインドにカスタマーサービスを
外注する会社が増えている)

「復旧に3日以上かかる」と言っていて
非常に不便なのですが

皆さんなら会社変えますか?

なのでネット繋がっているうちに
ブログ更新しようと…😂

ネットを失って改めて
いかにネットに依存した生活を送っているか
気づかされました…

チェルシーでアートフェアに参加しました。


こちらも色々あって💦

このフェアは額縁の取り付けを
自分でしないといけないのですが

壁に釘やスクリューを打つことは禁じられており
パネルに杭をひっかけてワイヤーでつるすか

マジックテープで貼り付ける方法だけがOK。

元の作品をガラス張りの額縁に入れて
ワイヤーで吊り下げていたら

目を離したすきに床に落っこちて
ガラスが粉々に割れてしまいました(´;ω;`)ウッ…

なので家に帰って
軽量で万が一落ちても問題ない
キャンバスなどの作品を選び直しました。

私はアクリルはあまり描かないので
選択肢があまりなく

母が昔描いた油絵を出展することにしました♬


ロンドン アートフェア

上から三つ目のアジサイの油絵が
母の作品です。


横で展示していたアーティストは
「お母さんのが一番売れそう!」(悪かったなー😑)

母はもう油絵を描くのをやめてしまったので
良い記念になるかなーと。

どれも売れませんでしたが

上の女の子のイラストのが
他のアーティストに
「いない間に誰か値段きいてたけど」と言われ

まあそんなものか。

ロンドン アートフェア

ちなみにこれが落っこちて割れたほうです


チェルシー タウンホール

会場のチェルシー タウンホール





2025年10月18日土曜日

大人気!大相撲ロンドン公演

ロイヤルアルバートホールで完売の相撲公演がロンドンで盛り上がっています。


英国の各紙でも取り上げられており

土俵を準備するにあたり
日本の土俵の土質に最も近いものを見つけるために
主催者が英国各地から土のサンプルを取り寄せたり

お相撲さんが座っても壊れないようにトイレを補強?したり

迎え入れる段階からとても盛り上がっていました♬

BBCプロムに関するブログでも取り上げた
ロイヤルアルバートホール、
国技館と同様に円形劇場なので
相撲の公演には理想的ですよね(⌒∇⌒)

私が渡英した90年代半ばには
民放テレビで相撲ダイジェストなども放映されていたので

これでまたイギリスで相撲フィーバーが再加熱するのでしょうか?


スコット園 サクランボ プリント

今晩から始まるチェルシーでのアートフェアの
準備に追われていました。
今回は久々のプリントを出展。



マヨルカ島旅行の余談なんですが


実は行きの飛行機が3時間以上遅れて
空港で長い時間を過ごしたうえ
夜中にホテルに着いて初日は夕食抜きだったんです💦

元の飛行機に不備があり
代替えの飛行機を用意しなくてはいけなかったためだとか。

(以前のマデイラ島旅行で使った格安)航空会社が
メールで「3時間以上の遅延はEUの規定で
クレームを申請する権利が発生します。」
と通知してきたので

航空会社のアプリで簡単にクレーム申請できるので
申請したところ

返事が「出発時刻は3時間以上遅れたが
到着時刻は3時間以内の遅延だったので
クレームは認められません。」とのこと。

今思い出すとロンドンからマヨルカ島の
通常飛行時間は2時間半なのに
パイロットがアナウンスで
飛行時間は1時間45分と言っていました。

乗客全員に賠償金を払ったらすごい損失になるので
何が何でも到着遅延時間を3時間切るために

車みたいに「すっ飛ばした」のでしょうか?

戦闘機じゃあるまいし
そんなことができるなんて
知りませんでした😂

でもクレーム申請おりなくても格安航空だし

何よりも不備の飛行機で飛んで墜落するより

ちゃんと飛行機変えてくれたから満足です✨


ロンドン ガーデン

もうだんだん咲く花が少なくなってきたけど
シオンとサルビア、後右の
ご近所さんからいただいた名前が分からないお花は
かろうじて咲いています🌸








2025年10月11日土曜日

スペイン、マヨルカ島旅行

4泊5日でスペインのマヨルカ島に行ってきました。


マヨルカ島は地中海西部のバレアリス諸島の一つで
特にドイツ人、イギリス人の休暇先として人気があります。


マヨーカ島 スケッチ
お城の要塞跡をスケッチ

ピーク時の夏は飛行機代や
ホテル代も高く、暑すぎたりするので

10月は23度から27度くらいと過ごしやすく
丁度良い温度でまだまだ海で泳げるので
ビーチホリデーにもお勧めです。


マヨーカ島 海
小魚の軍団

私が滞在したのは
カラ ミラーという
大型ホテルがコバルトブルーに輝く海と
サラサラの砂のビーチ沿いに立ち並んでいたところです。

行ったことないんですが
多分ハワイとかこういう感じなのでは?
と思えるリゾート地でした。

海岸沿いの道路が平坦できれいに整備されているので
電動車いす使用者や杖を突く年配の方が
安心して散歩を楽しんでいるのをよく見かけました。


マヨーカ島 カラミラー ショッピング街
ブーゲンビリアが咲くショッピングストリート

イギリス人観光客は
スーツケースで1週間か下手したら2週間滞在で
オールインクルーシブ(ホテル代に1日3食のビュッフェと
お酒を含むドリンク飲み放題が含まれる)の人が多いのですが

手荷物で4泊でも
ハイキングやスケッチ
遊覧船に乗ったり
海で泳いだりと十分楽しめました。

私はゴーグル+素潜りで海中の魚を眺めるのが好きなのですが
結構たくさんの魚をみることができました♬


マヨーカ島 ハイキング


イギリスからの飛行時間も2時間ちょっとなので
週末に訪れる人もいるようです。


マヨーカ島 パエリヤ
海沿いのカフェで食べたパエリヤ


バスや電車などの交通機関もありますが
島内の違う地域を巡りたい場合は車があった方が便利そうです。

今回かなり観光開発されたリゾート地に滞在したので
次回訪れることがあれば

首都のパルマや
山の頂にある雰囲気のある村デイアなども
訪れてみたいと思いました。


マヨーカ島の月
神秘的な月の光。
ミレーの絵画の月の光景を
思い出しました。








2025年10月4日土曜日

蘇ったグリニッジ公園のバラ園

8月末の連休の時にグリニッジ パークを訪れました。


丘を登ったところにバラ園があるのですが
ここ数年訪れるだびに
しおれたバラがひょろひょろと数か所に咲いているだけで
「これはバラ園とも呼べん。
ロイヤルパークのバラ園なのになんでこんなにしょぼいんだろう。」
と嘆いていたら

夫から「グリニッジ パークのバラ園が豹変したらしい。」と言われ
行ってみました。

スコット園 森林 老木 スケッチ
森林で老木の幹をスケッチ



グリニッジパークのバラ園

素晴らしいガーデンデザインで見違えるよう!
植物が生き生きとしている理由は

地中に灌漑設備が張り巡らされているから。

未だに深刻な雨不足に悩まされているロンドン。

大きな花壇だと大量の水播きをしないと
多分枯れてしまうと思います。


グリニッジパークのバラ園

もう一つのチャームポイントは
今トレンドの「錆加工」された園芸支柱や花壇の土留め。

赤茶色の錆びで覆われているのがモダンな感じ。

もう一つの利点は既に錆び錆びなので
ピカピカの支柱がだんだん古びてくるのと違って
長持ちするんじゃないかと憶測。


グリニッジパークのバラ園

パーゴラも錆加工で
幾何学模様の格子があしらわれていて
とてもお洒落!

園芸支柱とかこんなのが欲しい!
と盛り上がっていたら

夫は伝統的な錆びていない
バラ支柱を好むみたいで

このデザインはどうも好き嫌いが分かれるようです。






2025年9月27日土曜日

出展した雀の墨絵が売れました♬

先日、久しぶりにコミュニティセンターのグループ展に出展しました。


今回の展覧会のテーマは「モノクローム」。
白黒か、一色の濃淡で描いた作品が対象でした。

この夏に墨で雀をたくさん描いていた時期があって
丁度白黒のテーマに合うので出展したら…

署名も旧姓の漢字で…



園 スコット 墨絵 雀

買っていただけました!
売約済み印の赤丸をみると
気分が盛り上がります(^▽^)/



ロンドン 展覧会

気分が浮き立ちすぎて色々な人とお話していたら
他のアーティストの作品の写真を撮るのを
忘れてしまったんですが

様々なメディアで各々
独自の表現方法がみられました♬


ロンドン 展覧会

初めて墨絵を出展して
どういうリアクションを受けるのだろうと
疑問だったのですが

東洋の伝統を取り入れた作品を
気に入って買って頂いたので
嬉しさもひとしおです✨


急に寒くなってきたロンドンでは
9月も終わりになると
だんだん庭に咲く花も少なくなってきます。


ロンドン 9月の庭

このピンクの花、花の名前がわからないんですが
春頃からとても長い間咲いてくれていて

カタツムリの攻撃にも合わず
ほんとに感謝してます。

覚えておいて来年の春には
たくさん鉢に植えたいです。


ロンドン 9月 ガーデン

左下のレモン色のお花は
8月頃一旦咲かなくなって
そのまま枯れるのかと思いきや

9月も終わりになって
思い出したように咲き始めました。

返り咲きって嬉しさが2倍ですよね!

人生もこうありたいもんですね(^▽^)/





2025年9月20日土曜日

ナショナルギャラリー会員制ラウンジスケッチ

ロンドン、ナショナルギャラリーの新しい会員制クラブでスケッチをしてきました。



ナショナルギャラリー プライベートメンバー カフェ

ダブルエスプレッソを飲みながら
スケッチをしてまったりしていました。

私はカフェで周囲の会話に
聞き耳を立てるのを趣味にしていますが

ここではラップトップを持ち込んで
仕事をしているジャーナリストが
電話でインタービューの手配などをしていました。

平日の昼間ですいていたので
カフェ仕事もオッケーみたいです。


この日は改装が完成したナショナルギャラリーの
セインズベリー館を訪れるのが目的でした。


セインズベリー館は初期ルネッサンスなど
絵画史でも最も古い時代の作品が収蔵されています。

改装前には展示されていなくて
倉庫に眠っていた名作が目に留まりました。


16世紀オランダ絵画 ナショナルギャラリー

1551年にオランダの女流画家
カタリナ ヴァン ヘメッセンによって描かれた
裕福な女性の肖像画。

女性の画家が署名を記した
最初の絵画だと言われています。

16世紀はオランダ絵画の黄金期だったとはいえ
女性で画家として認められるのは
大変なことだったようです。

この肖像画の魅力は
本人を美化せず結構リアル感がある一方

繊細なタッチで
首元のごく薄いレースや
ベルベットの袖など
贅沢な素材を綿密に描いています。

神経質そうにキュッと結んだ口元など
本人の性格、気質を浮き彫りにしているような
現実味が感じられます。

小脇に抱えたペットのわんこもナイスタッチ!

ペット+飼い主の肖像画で身を立てるというのも
ありでしょうか?(^▽^)/



この絵はA5サイズくらいの
ごく小さな作品です。


私の持論では巨大な作品の作成過程
特に抽象画など
インスタ映えするし
多少技量がなくてもサイズの圧倒感でごまかせるところがあります。

一方小さい作品は
一番画家としての技量が問われると思います。




2025年9月13日土曜日

ロンドンで5日間続いた地下鉄スト

今週ロンドンでは月曜から木曜まで地下鉄が全面ストで動いていませんでした。


地下鉄の運転手がお給料を上げて
労働時間も減らしてほしいと要求しているのが
原因だったみたいなんですが

今までほとんどの場合
労働組合と地下鉄の交渉直後にスト取りやめになるか

ストがあっても1日か2日だったのですが

5日はきつかったです。

ミセス スコット 花 水彩画


私は職場に行かず在宅ワークで済ませましたが

職場に行くしか選択肢のない夫は
交通渋滞の中押し合って
バスに乗ったりするのにうんざりして
スト中有給休暇を取っていました。


ロンドン 交通スト

終幕公演を観るために
動いてる電車を利用して
リバプールストリート駅まで出ましたが

交通手段が非常に限られているため

エリザベス線に乗るのに駅から長蛇の列。
あまりにも長い列だったので
開演時間に間に合わないのではとあせりました💦



ちょうどこの週に勤め先の劇場で
終幕公演と終幕パーティーがあり

家から劇場まではいいとして
劇が終わった後のパーティーで
夜遅くにうちに帰る交通手段がないので

同僚と行くのを取りやめにするか
チャットで話し合っていたところ

経費でタクシー出してもらえるという話に落ち着き
パーティーに出席してきました♬


ロンドン パーティー

華麗なるギャツビーに出てきそうな会場でした


昨日夜中の1時近くまでいて
タクシーで夜2時すぎに帰ってきたので

今週はこの辺で(^▽^)/



2025年9月6日土曜日

最高!バックトゥザフューチャー ミュージカル

仕事関係でチケットが手に入り、ロンドン、ストランドにあるアデルフィ シアターで公演中のミュージカル「バック トゥザ フューチャー」を観てきました。



ムラサキの花 水彩画

庭のムラサキの花を水彩で。


ムラサキの花とマルハナバチ

蜂が蜜を吸っていた


このミュージカルはロングランでもう3年以上続いています。

80年代の人気映画「バック トゥザ フューチャー」を
ミュージカル化したものですが
最初きいたときに「どうやったらあの映画をミュージカルにできるんだろう」
と不可解で観に行こうという気がおこりませんでした。

でも実際観てみたらCGなどの特殊効果が素晴らしく
あのレトロフューチャーなデジタルアートが盛りだくさんで
マーティや博士とタイムトラベルをしている気分を味わえました!

ストーリー展開もスピーディーで
私が観たキャストはみんな最高でしたが

特にマーティのお父さん、ジョージ マックフライと
ごついいじめっ子、ビフが面白すぎ!

映画にはないダンスシーンがふんだんに盛り込まれているので
更に見応えがあり、目を楽しませてくれます!

ラストは映画のサウンドトラックだった
ヒューイ ルイス アンド ザ ニュースの
「パワー オブ ラブ」を熱唱、ある年代にはたまりませんねー(^▽^)/


バックトゥザフューチャー ミュージカル

劇団四季でも全く同じプロダクションで公演中のようですね。
ブロードウェイでも公演されたみたいです。

ロンドンのプロダクションは演劇のオスカーと呼ばれる
オリヴィエ大賞も受賞しています。

映画をミュージカル化すると
どうも映画に劣るパターンが結構多いのですが

これは映画の筋書きを崩さず
ミュージカルのライブ感を盛り込むのに成功した
稀なケースだと思います。

世界中で上演されてロングランなのには理由があります。

ロンドンにいらっしゃる機会があれば
お勧めしたいミュージカルNo 1です!



楽しくて、エネルギーに溢れていて
元気がもらえるミュージカルでした♬






2025年8月30日土曜日

西ロンドンでポーランド料理・プレス公演観劇

西ロンドンのハマースミスにある劇場、リバーサイド スタジオでマスコミお披露目公演を観てきました。


仕事先のつてでチケットが手に入ったので
ロンドン中心から少し離れたハマースミスにある劇場を訪れました。


蝶とダリア 水彩画
蝶とダリアの水彩画



普段食べないようなものにトライしたいと思ったので
劇場に行く前に

ハマースミスにあるポーランド文化センター内の
カフェでポーランド料理を食べることにしました。


ハマースミス ポーランド文化センター カフェ

簡素なたたずまいのカフェ。
常連のポーランド人らしきお客さんがちらほら。

前菜でビーツのスープを注文しました。
ボルシチみたいなのがでてくると期待していたのですが


ポーランド ビーツのスープ

具が全然入ってなくて
これビーツのゆで汁なのでは?
スパイスがきいた味付け。


ポーランドのピエロギ

これはピエロギと呼ばれる
ポーランド風餃子です。

味は餃子からニンニクとニラを抜いたような感じでした。

このマグカップ一杯のビーツのゆで汁と
小さな餃子4つでは足りん…

ということでほうれん草のパンケーキを追加注文しました。


ポーランドのパンケーキ

結果的にはこれが一番美味しかったです。

ほうれん草がいっぱい詰まったパンケーキに
マッシュルームが入ったホワイトソースと
サラダがついていました。


ハマースミス ブリッジとテムズ川


西ロンドンは家から遠いので
何か用事がない限りめったに訪れないのですが

ハマースミス ブリッジがかかったテムズ川沿いは
高級住宅街で雰囲気があって素敵です。

カヌーのローイングクラブなどがあり
その周辺のテムズ川沿いのパブも
いい感じでおすすめです。

劇場のリバーサイドスタジオもその名の通り
テムズ川沿いにあります。

劇場、バー、レストラン、美術館、高級マンションが入った
複合施設です。

劇場が開くまでテムズ川沿いに座っていましたが
隣に座っていた若い二人の男性の会話に耳を傾けると

「イギリスの下町英語を
アメリカ人かヨーロッパ人に書かせたみたいで
どうにも不自然なんだ。

アマゾン側がこれじゃだめだっていうんで
何回も書き直しさせられた。
書き直せば書き直すほど払ってもらえるから
僕は全然かまわないんだけどね。」

会話から察するに彼はアマゾン プライムの番組の
脚本家のようでした。偶然劇場でも私の前に座っていました。

劇「インタビュー」は2003年に
オランダで制作された映画が元になっていて

落ちぶれた政治ジャーナリストが
インフルエンサーをインタビューし
お互い話していることが嘘か真実か

牽制、葛藤、誘惑が入り乱れたストーリー展開でした。


リバーサイド スタジオ

終演後、隣に座っていた男女二人組に
感想を述べていたところ(途中中だるみしたけど
ラストは意外な展開でよかった)

男の人が「もう百回ぐらい観てるから感覚麻痺してる」というので

関係者の方ですか?ときいたら

ジャーナリスト役の主役の男性の代役の俳優さんでした。
(プログラムの写真をみせてくれたら本人だった)

すみません、中だるみしたとか失礼なこと言ってとあやまると

いや、関係者以外の人の正直な意見をきくのは大事です、と。

私が働いてる劇場は数年、数か月単位で公演が続くので
必ず何回かは代役の俳優さんが舞台に立つチャンスがありますが

この劇は5週間で終わるそうなので
この代役さんが舞台に立つチャンスはあるのだろうかと
考えてしまいました。



















2025年8月23日土曜日

ミレー展から教わる農業の尊さ

ロンドン、ナショナルギャラリーで開催中のミレー展に行ってきました。


ジャン フランソワ ミレーは19世紀に活躍したフランス人画家です。
農家で生まれ育ち、後継ぎとして農業にも携わっていましたが
画家としての才能が芽生えてから
フランス国立美術学校で学び
サロンで多数の作品が入賞しています。

身を立てるために肖像画や
アカデミーで認められるために宗教画なども手掛けていましたが

本人の思い入れが一番大きく後に有名になったのは農民画です。 


ミレー

最も有名な「落穂拾い」が
なかったのが残念ですが
これは同じくらい有名な「晩鐘」

ミレーの祖母が
農作業中に教会の鐘の音が鳴るたびに
作業を中断して祈りをささげていたことから触発されたそうです。


私は幼少のころミレーの伝記を読んだ記憶があるので
日本でも名前が知られていたのではないかと思います。

この伝記なのですが
ミレーの死後に友人が伝記を出版し
ミレーが敬虔で清貧な
農業に身をささげる傍ら農民を描き続けたという
「ミレー伝説」を作り上げ、こういった道徳観が

日本やアメリカで大うけしたようです。
(私が読んだ伝記もおぼろげな記憶でそんな感じだった覚えが)


ミレー展

これもかなり有名な「箕をふるう人


イギリス人美術史家が指摘したところによると

実際のミレーはパリやバルビゾンで
サロンへの作品提出や
パトロンを求めて絵で身を立てることに
生涯をささげていたので正確さに欠けるということでした。


ミレー 種まく人

これは有名なボストン美術館所蔵の
「種まく人」のシンプルバージョン


ミレー 牛乳を運ぶ女

感動した「牛乳を運ぶ女」。
牛乳がこぼれないように
壺の蓋代わりに若草が詰められており

肩に担いだ壺を安定させるため
革ひもを頭部に引っ掛け
手首に通している。

夜更けで月が登り始めた光が美しい。


ミレー 絵画

落ち穂をかき集める二人の農婦。
裸足で立っている若い女性と
疲れた様子の年配の女性が対照的。


ミレー 作品

薪を背負った女性たち。
なんだか人生の比喩のようにも感じられる。

ミレーの作品に登場する農民たちは
顔の表情などが細かく描き込まれておらず

陰影などで縁取られているのが
更なる威厳を醸し出しています。

人物自体も細々と描き込まず

シンプルな輪郭で動きを巧みにとらえ
人物の人生を反映したような
構成で支えられています。

現代においても
人が生きていく糧を生み出す
農作業の尊さに感嘆させられる作品たち。

生涯農業に携わっていたわけではなくても
子供の時から農民を写生し

農業に親しんだ人にしか描けない
肉体労働への尊敬の念がひしひしと伝わってきました。

こういったテーマは洋の東西を問わず
感動をもたらしますね。



















2025年8月17日日曜日

ブライトンのカフェで人間観察

イギリスの南部にある海辺の街、ブライトン近郊に移り住んだ友人を訪ねた後、ブライトンの街を散策しました。



ロンドン 裏庭 スケッチ

まだまだイギリスとしては暑い日が続くロンドン。
といっても30℃ですが。
ブライトンは南部ながら海辺なので多少涼しかったです。


イギリス ブライトン

ロンドンと比べて素敵で個性のある小さなお店を
たくさん見かけ、久しぶりにウィンドーショッピングを楽しみました。



ブライトンのコーヒーショップ

コーヒーショップの多さには
驚かされました…


ブライトンのカフェ


小さな子供のいる友人には
ブライトン散策は付き合ってもらえなかったので

帰りの夜の電車に乗る前に
夕食を兼ねてサンドイッチを食べました。

ハムとアジア風ドレッシングのコールスローが
入ったサンドイッチ、美味しかったです。

閉店間近だったのでほとんどお客さんはいませんでしたが

斜め前にヘッドフォンをつけた
若い男性が二人
ラップトップを使って黙々と作業に励んでいました。
(写真左上にラップトップの白いコンセントがみえています)

他のブロガーさんとも話題になった
「カフェでラップトップを使って
働いてる様子の人は何をしているのか」

画面がみえるので私は眼鏡をかけて
目を凝らして何をしているのか観察していました。

しばらくたって二人の男性は話をしだして

「ここは削除した方がいいと思う」
「これはここに動かした方が…」
という会話と画面から判断すると

どうもミュージックビデオの編集をしていたようです。

これだけカフェがすいてて閉店前だと全然問題ないと思いますが

日本でニュースになったかどうか不明ですが

韓国のスタバでラップトップだけではなく
プリンターから仕切りまで持ち込んで
出張オフィスを設置する強者のお客さんが増えてきて

スタバが「ラップトップ以外のオフィス機器の持ち込み禁止」
という通達を出したというニュースが。

「他のお客様の迷惑になりますので(そりゃそうだわ)」

でもオフィス機器をスタバに持ち込むって
タクシーで乗り付けてきてるのかな?
それともマイカー?

ロンドンでもラップトップの持ち込みも
禁止するお店も増えてきているそうです。

「紅茶一杯で一日粘られた日には商売にならない」

ごもっともです。

私がやったことがない理由は
多分いたたまれなくなって
集中もできなくなると思うからです。

家の近所のカフェを通るたびに
ラップトップで仕事をしているお客さんを必ず数人は見かけましたが

こういう光景もだんだん減っていくのでしょうか?