2025年6月28日土曜日

ロンドンの夏は野外劇場でシェークスピア

ロンドンは相変わらず雨がほとんど降らない暑い日々が続いています。


日本の皆さんもきっと同じだと思いますが
外出は朝早くにして午前中には帰宅を心がけています。

イギリスは今の時期は夜の10時にならないと暗くならないので
夜庭仕事をしています。

かつて今の季節でも野外劇場というと
夜は冷えて座っているのが辛くなる時もありましたが

夜が更けるにつれ盛り上がる劇を
野外で鑑賞するには理想的な天気です。


クロウタドリ 水彩画

クロウタドリを藪いちごの背景で。



リージェントパーク 野外劇場

リージェントパークのオープンエアーシアターのセット。
トウモロコシ畑をめぐる変わったミュージカルでした。


シェークスピア 野外劇場

これはうちの近所の公園ロイドパークで
アングラ劇団「イーストロンドン シェークスピアカンパニー」
が「お気に召すまま」を公演した時の模様。

私たち夫婦もそうでしたが
観客はピクニックしながら
観劇を楽しみました。



音声ないんですが😂
踊りがお茶目なのでぜひご覧ください(^▽^)/


夫がシェークスピア好きなので観に行きました。
また原語の「シェークスピア大全集」で
演目を二日で読破し
大体のあらすじと登場人物をつかんでから鑑賞。

今回の演目は更に登場人物が多く
ついていくのに苦労しました。

でももともとシェークスピアが存命だったときに
演出していた劇は大衆劇で

劇のプロデュースもいきあたりばったりで

観客もリラックスしていて
掛け声を入れたり
冷やかしたりしながら観ていたようなので

このような公園で公演(しゃれ?)する
小規模な劇は演劇が生まれたころの心意気が
反映されているのかもしれません。










2025年6月21日土曜日

売れた鳥の絵・通勤リュック購入

ロンドンは6月に入ってから数週間30度前後の暑い日が続いています。


日本から「それは暑いうちに入らない」
と突っ込みが入りそうですが

去年も同じこと言ってましたが
家に冷房がなくてレンガ造りだと熱がこもるのです。

ほとんど雨が降ることなく
カリフォルニアみたいといったら聞こえがいいですが

植物が枯れないよう毎日せっせと水をやっています。

ヤツデにしばらく水をやるのを忘れていたら

いきなりドラマチックにがくーんとうなだれて
「もうだめ、死にそう~」と訴えかけられている気がして

「ごめんね、いっぱい水あげるからよみがえってね」
とあやまりながら水をやったら生気を取り戻しました。

ここ数年パターン的に6月に真夏日が続いて
8月頃涼しくなることが多いです。

たまにしかお目にかかれない鳥、
ミソサザイ。

ミソサザイ 水彩画

物凄く小さくてぴゅんと早く飛ぶので
望遠鏡でも持っていない限り姿をしっかりみるのは
ほぼ不可能です。


ミソサザイ 水彩画

だからかも知れませんが
めでたく絵が売れました♬


勤め先の劇場からラップトップを
支給されているのですが


マイクロソフトのサーフェイス プロという
ラップトップで
小型なんですがボディが金属でむやみに重たく

以前は職場に共有のデスクトップがあったので
持ち歩く必要がなかったのですが
今は仕事場でも使うので重いと思いながら
背負って通勤してます。

せめて持ち運びが少しでも楽になるよう
軽量のアウトドア用リュックを購入することにしました。

ネットで検索しましたが
デザインがダサかったり
重量があったりして
なかなか納得のいくものが見つかりませんでした。

探しに探して
インスタで見つけたのが韓国のブランド
ハイカーワークショップ


日本とデンマークでは取扱店があるみたいですが
イギリスでは取り扱っていないので
韓国から取り寄せました(^▽^)/



ハイカーワークショップ リュック

ほんとに軽量で
泊りがけキャンプでも使える大きさらしいので
ストラップも考慮されてて
ラップトップを入れても
以前よりは持ち歩きが苦にならなくなりました♬

本来はアウトドア用らしいですが
私は通勤用に使ってます。

外ポケットにファスナーがついてなくて
ゴムでギャザーの仕様になってますが
デザインが好きなので許せます♬

イギリスでリュックは結構みんな
イーストパックとか同じブランドのものを
持ってる人が多く
人と違うものを持てるのも魅力です。








2025年6月14日土曜日

麦畑ハイキング・ローストディナー

5月の連休を利用してバッキンガムシャー州のアマシャムでハイキングをしてきました。



イギリス カントリーサイド スケッチ

ロンドンの地下鉄、メトロポリタン線の終点で
日帰りでカントリー風景が楽しめます。



イギリス アマシャム 麦畑

見渡す限りの麦畑。


イギリス アマシャム ハイキングコース

ハイキングコースでは湿原地帯や
牧場などもみられました。


イギリス アマシャム

飛行機で上からイギリスを観ると
いかに緑に覆われているかわかります。


アマシャム 旧市街

アマシャムの旧市街は古い建物が立ち並んでいて
素敵です。これはキングス アームという
映画「フォー ウェディング」の撮影に使われたパブ。


アマシャム クラウンホテル

ハイキングの後は16世紀に建てられた
旅館兼パブ「クラウンホテル」内のレストランで
ローストディナー。


イギリス パブ ローストディナー

私はラムのローストを注文しました。

付け合わせに必ずついてくるのが
ヨークシャープディング。(右端)
薄力粉、卵、牛乳を混ぜてオーブンで焼いた
シュークリームの皮のような食感。

グレービーソースをかけていただきます。



カントリーサイドでハイキングを楽しんだ後
地元のパブでローストがイギリス流の週末の過ごし方です♬









2025年6月7日土曜日

ショーディッチのお気に入り雑貨屋さん

ロンドン在住の雑貨好きで知らない人はいないというお店をご紹介します。


殆ど街でお買い物をしなくなってしまった私ですが
このお店だけは未だに素通りすることはできません。



たわしのペン画

京都にある老舗金物屋さんで買った
たわしのキーホルダーをペン画で。

これからご紹介するお店には
日本から輸入されたたわしやホーロー製品なども
多数置いてあります。

実は東京にも出店されたみたいなんですが…



Labour and Wait

Labour and Wait というお店です。


元メンズウェアデザイナーのパートナーが
飽きのこないデザインの雑貨を集めたお店を開きました。

2000年初頭の開店間もないころの
まだチェシャイアー ストリートの小さなお店だったときから
ずっとファンで水筒からエプロン、
ブーツブラシから鉛筆削りまで色々持ってます。

    
ロンドン 雑貨屋 店内

日本人の方に大うけしたのが分かるセレクション。


ロンドン 雑貨屋

この日はマルセイユ石鹼だけ買って帰りました。


ロンドン 雑貨屋


日本でも人気だった花柄で有名なキャスキッドソンも
まだノッティング ヒルにある小さなヴィンテージショップで
キャスさん本人がお店に立ってた頃通っていましたが

その後企業に買収されてたどった末路が
悲しいものだったので

Labour and Waitは買収されないで素敵さを保ってもらうことを
祈ってます✨





2025年5月31日土曜日

5月の庭・炭素鋼フライパンに買い替え

イギリスでお花や木々が最も美しい季節は5月です。


日も長く、このひと月をメインイベントとして生活している気もします。



アヤメ 水彩画

庭に咲いたアヤメを毎年水彩で描いています。


アヤメのクローズアップ

アヤメのクローズアップ


イングリッシュガーデン

バラもだんだん咲き出した


ミセススコットのイングリッシュガーデン

この季節は三食お庭でいただきます。


ロンドン ガーデン

先日訪れたイスリントン地区にある
カルパイパー コミュニティガーデン



今までずっとテフロン加工の
フライパンを使ってたんですが
夫に体に悪いから買い替えろと
ずっと言われていました。


軽いし、くっつかなくて便利なので買い替えを遅らせていましたが
重い腰を上げリサーチ。

ちなみにテフロンは空焚きや高温加熱を避け
表面に傷がついていない限り安全という説もあります。

今更買い替えてもずっとテフロン使ってたので遅いかもしれないのですが…😂

最初は鉄製のフライパンを探していたのですが
AI搭載グーグル検索によると

鉄製は錆びるし扱いずらいらしく

鉄に炭素を添加した合金の
炭素鋼製 フライパンだと
錆びないしフッ素加工されていないので

有害物質を最小限に留めることができるということで

炭素鋼製 フライパン購入に踏み切りました!



炭素鋼フライパン

IKEA製を購入しました。

家から近かったIKEAが閉店した一方

日本で言うなら渋谷みたいな繁華街の
オックスフォードサーカスに
お店がオープンし
(今まで郊外でしか見かけなかったけど)

結構重いので
取り置きして言い出しっぺの旦那に
仕事帰りに取りに行ってもらいました(^▽^)/



炭素鋼 フライパン


このフライパンでフッ素加工と同様の効果を得るには
説明書にしたがった焼しめの準備が必要でした。

フライパン全体をサラダオイルでこすった後
10分中温で熱し
その間2分ごとにフライパンの中を
サラダ油を浸したキッチンペーパーでこすります
(もちろん熱いのでトングを使います)

そして常温になるまで冷ました後

同じ作業を3回繰り返します。

2回目の作業後冷ました後
キッチンペーパーで表面がからっとなるまで
徹底的に磨き上げます。

その結果のフライパンが上の写真。

ジャガイモをローズマリーと揚げ焼きにしたのを作りましたが
少しくっついたけど、スプーンですぐに取れました。

テフロン加工のように
金属でこすって傷をつける心配をしなくていいのは嬉しいです。

ただ、鉄製ほど重くないけど
かなり重量です。

ネットで調べたら日本製の比較的軽量な
鉄のフライパンが販売されているみたいなので
購入してみようかな?















2025年5月24日土曜日

ケンブリッジへ日帰り旅行

5月の2度目の連休時にケンブリッジへ日帰り旅行に行きました。



早朝にロンドンを出発して午前10時前には到着しましたが
見どころがたくさんあるのであっという間に時間が過ぎました。

ケンブリッジ卒業式

大学のあちこちで卒業式が行われていました。


こちらの卒業式は夏だと思っていたんですが
どの大学かによって卒業の時期はバラバラなんだそうです。

ケンブリッジも外国からの留学生の数がすごいです。

海外からの学生の学費はどこも3倍近くするらしいので
どの大学も財政的に留学生無しでは経営が成り立たないそうです。

特に中国からの留学生の数はものすごいです。

角帽を被った日本人の卒業生も数人見かけました。
話をしていなくても
日本から来て付き添っている親御さんの物腰で
日本人とすぐわかるのはなぜなんだろう?


ケンブリッジ大学

キャンパスの建物の殆どが歴史的な建物で
こんな環境で勉強できたらやりがいでそう!

試験中とかであいにくどこのキャンパスも
公開していなかったのですが

お手洗いを借りに入ったパブで
トイレの入り口に遺伝子らしき版画が
いくつか飾ってあって

なんでだろう?と思ったら
DNAを発見した科学者が
通っていたパブでした。


ケンブリッジ大学

学生討論やスピーチイベントなどの告知の張り紙が
たくさんあって大学だなーという感じ。

この近辺は音楽学部のキャンパスがあるらしく
コンサートの告知もたくさん見かけました。


ケンブリッジ街並み

左手に見える緑のひさしのお店は
卒業生のガウンの仕立て屋さん。

向かい方の教会で
ケンブリッジ大学音楽学部の学生さんが演奏する
管弦楽団のランチタイムコンサートで

ブラームスのヴァイオリン協奏曲を楽しみました。

撮影禁止だったので写真は撮れませんでしたが

少額の寄付以外は無料!!
夢見心地の音楽に浸らせていただきました✨



ケム川

ケム川沿いをそぞろ歩き。


ケンブリッジ カフェ

カフェで一休み。


フィッツウィリアム美術館

ケンブリッジで絶対に外せないのは
フィッツウィリアム美術館。

巨大で展示数もすごいので
この美術館を真剣に観て回るのであれば
本当は一泊したいところでした。

印象派の隠れた名作を所蔵しています。


ドガ フィッツウィリアム美術館

ドガ作
パリの街角で
薬の影響を受けた娼婦


ルノアール フィッツウィリアム美術館

いかにもルノワールらしい
ふんわりとした色彩の
パリの街角


フィッツウィリアム美術館

入口ホールが超豪華!


フィッツウィリアム美術館 陶器

陶器のコレクションはなかなかのものでした。
これは18世紀のものなんですが

笑わそうと思って作ったのか
真剣だったのかと考えてしまいました…😂



フィッツウィリアム美術館 カリフラワー ポット

もう一点目を引いたのが
カリフラワーをモチーフにしたティーセット。



見どころ満載のケンブリッジ。
大学で勉強できなくても
文化に溢れた経験を楽しめます♬














2025年5月17日土曜日

モリス美術館がある公園でアート展示

5月6日の祝日に、ウィリアムモリス博物館がある公園で作品を展示しました。


ユーカリの木 水彩画


ウィリアムモリス博物館がある
ロイドパークにかつてそびえたっていた
巨大なユーカリの木。
あいにく数年前に嵐の影響でなぎ倒され
枯れてしまいましたが

この木をしのぶ地元住民の声も多く聞かれ

5月の祝日に公園内で開催されたフェスティバルの1日限定で
このユーカリの木をテーマにしたアートや詩を展示した
展覧会が開かれました。


ロンドン 公園 アート展示

様々なスタイルのアートやユーカリにまつわる詩などが
展示されました。



モリスマニア展

ちなみに同公園内にある
ウィリアムモリス博物館では

ウィリアム モリス柄を現代風にアレンジした
グッズを集結した「モリスマニア展」が開催中。

後方にモリス柄の着物なども展示されていましたが
日本で販売されているのでしょうか?



ウィリアムモリス柄 ブロンプトン

このモリス柄限定販売ブロンプトン。
めちゃ可愛い!欲しい!

でも盗難のターゲットになりそう💦


ロンドン 猫

最後のオマケ
美術評論家、ポリー。

「うーん、悪くないんじゃない?」







2025年5月10日土曜日

バービカンセンターで絵画鑑賞、ランチ

ロンドン、バービカンセンターで開催中のアメリカ人画家、ノア デイビスの回顧展を観てきました。



ロンドン 水彩 室内画 ミセススコット

下書きなしで水彩の室内画という無謀な試みを…


バービカンセンターと言えば
映画「ブルータリスト」の建築家がデザインしそうな
モダニズム建築で有名です。



この手の建築は好き嫌いが分かれますね。


32歳の若さで亡くなった画家、ノア デイビスは
自分の周りの決して裕福とは言えない
コミュニティの人たちを題材として
描く一方

アートになじみのないアフリカ系アメリカ人、ラテン系の住民に
美術館級のアートに触れてほしいとの願いから
彫刻家の妻と共に「アンダーグラウンド ミュージアム」を立ち上げました。



ノア デイビス 作品

描き込まずに無駄なものをそぎ落とした
シンプルなスタイルと大胆なレイアウトが特徴。

構成やテーマなどは何日もかけて熟考していましたが
一度描き始めると完成は早かったそうです。


ノア デイビス展、ロンドン バービカン



ノア デイビス 作品

アンダーグラウンド ミュージアムを通じて
治安が悪く恵まれない環境に住む人たちに

バレエやオペラ、絵画に親しんでほしいと
望んだデイビス氏の願いにもかかわらず

地域の治安が改善せず
文化を謳歌する方向になかなか進まないことに
失望したデイビス氏の手により

公団住宅の前で黒人の女の子たちが
バレエを踊っている幻想的な一作が生まれました。



ノア デイビス 作品

亡くなる数か月前の最期の作品は
3作を同時に描き進めていたそうです。

そのうちの一作がこれ。

短いドキュメンタリーも上映していましたが

全く気取った所のない
純粋な人という印象を受けました。

アート制作に関して

「ほかに得意なものが何もなかった。
ほんとにこれしかなかったんだ。」
と言っていたのが印象に残っています。



ロンドン バービカン センター

観賞前にピザで腹ごしらえ。


ロンドン バービカンセンター


鑑賞後は「バービカン バー アンド キッチン」で
ドリンクと軽いスナック。

様々な時代の建築が入り混じった
ロンドンならではの背景。