ロンドン、ナショナルギャラリーの新しい会員制クラブでスケッチをしてきました。
ダブルエスプレッソを飲みながら
スケッチをしてまったりしていました。
私はカフェで周囲の会話に
聞き耳を立てるのを趣味にしていますが
ここではラップトップを持ち込んで
仕事をしているジャーナリストが
電話でインタービューの手配などをしていました。
平日の昼間ですいていたので
カフェ仕事もオッケーみたいです。
この日は改装が完成したナショナルギャラリーの
セインズベリー館を訪れるのが目的でした。
セインズベリー館は初期ルネッサンスなど
絵画史でも最も古い時代の作品が収蔵されています。
改装前には展示されていなくて
倉庫に眠っていた名作が目に留まりました。
1551年にオランダの女流画家
カタリナ ヴァン ヘメッセンによって描かれた
裕福な女性の肖像画。
女性の画家が署名を記した
最初の絵画だと言われています。
16世紀はオランダ絵画の黄金期だったとはいえ
女性で画家として認められるのは
大変なことだったようです。
この肖像画の魅力は
本人を美化せず結構リアル感がある一方
繊細なタッチで
首元のごく薄いレースや
ベルベットの袖など
贅沢な素材を綿密に描いています。
神経質そうにキュッと結んだ口元など
本人の性格、気質を浮き彫りにしているような
現実味が感じられます。
小脇に抱えたペットのわんこもナイスタッチ!
ペット+飼い主の肖像画で身を立てるというのも
ありでしょうか?(^▽^)/
この絵はA5サイズくらいの
ごく小さな作品です。
私の持論では巨大な作品の作成過程
特に抽象画など
インスタ映えするし
多少技量がなくてもサイズの圧倒感でごまかせるところがあります。
一方小さい作品は
一番画家としての技量が問われると思います。
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