2025年4月26日土曜日

遂に念願のチャールストン ファームハウスを訪問

イースター休暇を利用して、イーストサセックス州にあるチャールストン ファームハウスを訪れました。


ブログで何度か取り上げていますが

私が人生で最大のインスピレーションとしている
ボヘミアン的生活を送っていたブルームズベリー派が住んでいた家です。



ブルームズベリー派は作家や画家、陶芸家、詩人などが
ロンドン ブルーズベリー地区で集い
リベラルな思想を掲げていた知性派グループです。


ルイス サセックス州 スケッチ

チャールストンの近くにある街、ルイスに滞在しました。
その時公園でスケッチ。


チャールストン ファームハウス

このファームハウスはかなり辺鄙なところにあるのですが
ブルームズベリー派がロンドンからここに移り住んで
共同生活を始めた理由は

住人の画家、ダンカン グラントが同性愛者で
迫害を逃れるためと

第1次世界大戦中の召集を逃れるためだったそうです。

夫曰く、食料供給のために農民として働くことによって
召集から逃れることができたそうです。


チャールストン ファームハウス

いわゆる疎開目的ですが
おとぎ話にでてきそうな家構えですね。


チャールストン サセックス州

画家のダンカン グラントとヴァネッサ ベルが
家中に美しい壁画を施しています。

一番の見どころのこの部屋は
ダンカンのアトリエ兼サロン。



チャールストン サセックス州

とても大きな家で8つくらい寝室がありました。

ロンドン在住の経済学者などが一部屋借りて
週末の滞在場所として利用していたそうです。


チャールストン サセックス州

本棚などに施されたアートも素敵。
こういった模様は派手な色だと
結構とんでもない仕上がりになる危険性もありますが

絵の具に地元の崖で採れるチョークの粉を
混ぜることによって品のあるソフトな色調に仕上がっています。



チャールストン サセックス州

貸家だったそうですが
こんなに素敵なアートが施されていたら
大家さんも文句言えませんよね!


チャールストン サセックス州

もう大興奮で写真撮りまくりだっだのですが

この日は祝日だったので
大勢の案内係の方が家中に立っていて
色々説明してくださいました。

入場料は6千円近くで
ネットで高いと文句言ってる人もいますが

私にとっては聖地参りのようなものなので
十分価値がありました。



ダンカン グラント 猫

とても気に入ったダンカン グラント作の猫の絵。
色調がマチスのように美しい。

バックの壁紙もダンカンの作品で
そのまま放置すると色が剥げて朽ちていくので

壁紙を一枚一枚剥がして
修復作業にかかった時間と費用は
すごいものだったそうです。


チャールストン サセックス州

ダイニング ルーム。
テーブルにも模様が描かれています。


チャールストン サセックス州

居間。引っ越した当初
電気もガスも通ってなくて
死ぬほど寒かったそうですが

クリエイティブな人たちと集うのが一番の目的だった
インテリの方々は喜んで泊まっていったそうです。



チャールストン サセックス州

これはヴァネッサ ベルの寝室。
ヴァネッサの姉は作家のヴァージニア ウルフ

期待を裏切らなかった素晴らしいインテリア!
感動の一言です✨
こういうおうち目指してます!





0 件のコメント:

コメントを投稿