2025年3月29日土曜日

笑える解説14世紀シエナ派絵画

ロンドン、ナショナルギャラリーで開催中の展覧会「シエナ 飛躍した絵画 1300-1350」を観てきました。


この展覧会はロンドンのナショナルギャラリーと
ニューヨークのメトロポリタン美術館の共同企画だそうです。


Sono Scott 桜吹雪 抽象画

桜吹雪 抽象画


世界各地に散らばっている14世紀のシエナ派の名作が集結されました。

14世紀シエナ派といえば
殆ど木に描かれたテンペラ画などの宗教画なので

宗教画に馴染みの少ない
東洋人のビジターはほとんど見かけませんでした。

取っつきにくい題材を
どうやってわかりやすく説明するか悩みました。



Duccio 絵画

シエナ派の中でも最も著名な
ゴシック芸術とルネサンスの橋渡しを担った
ドゥッチョの作品。

前時代ビザンティン芸術の面影が顕著なのは
赤子のキリストが全く赤ちゃんぽくなくて
小さい大人のように描かれているところ。



Duccio 絵画

これも世界中に散らばっていた
ドゥッチョ作聖書の物語パネルが集結した貴重な機会。

平面で単純な線で物語りを展開する画風が
なぜか昭和の漫画を彷彿とさせると思うのは
私だけ??

これはキリストが悪魔に
わしと手をくんだらこの辺一帯の土地と建物を分け与えてやろう」
と持ち掛けられてキリストが
「まっぴらごめんだ、立ち去れー!」と言っているシーン。


Duccio 絵画

これは結婚式の祝宴で
ワインを切らしてしまったところ
キリストが召使に水ガメに水を入れて
持ってくるよう指示して
全部ワインに変えてしまったお話。

飲み会でこういう人がいたら
めちゃくちゃ重宝しそう(^▽^)/


Duccio 絵画

これはキリストが友人ラザロを
死後4日後復活させたシーン「ラザロの復活」

死後4日後でもかなり死臭があったみたいで
手前の黄色い衣をまとった男性が
「くっさー」と鼻をつまんでいるのに注目。


天使ガブリエルが処女マリアに
キリストを身ごもっていることを告知する
「受胎告知」がテーマの3点をご紹介。

告知を受けたマリア様のリアクションにご注目。


シエナ派 絵画

マリア様「この聖なる使命を受けて立ちます✨」


シエナ派 絵画

マリア様「えー、マジでー?」


シエナ派 絵画

マリア様「ちょっと無理、全然無理!!!」


おちゃらけすぎましたが

金箔に彩られた繊細な筆遣いと
摩訶不思議で神秘性のある表情などが
この時代の作品を楽しむポイントだと思います!




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