ロンドン、ナショナルギャラリーで開催中の展覧会「シエナ 飛躍した絵画 1300-1350」を観てきました。
この展覧会はロンドンのナショナルギャラリーと
ニューヨークのメトロポリタン美術館の共同企画だそうです。
桜吹雪 抽象画
世界各地に散らばっている14世紀のシエナ派の名作が集結されました。
14世紀シエナ派といえば
殆ど木に描かれたテンペラ画などの宗教画なので
宗教画に馴染みの少ない
東洋人のビジターはほとんど見かけませんでした。
取っつきにくい題材を
どうやってわかりやすく説明するか悩みました。
シエナ派の中でも最も著名な
ゴシック芸術とルネサンスの橋渡しを担った
ドゥッチョの作品。
前時代ビザンティン芸術の面影が顕著なのは
赤子のキリストが全く赤ちゃんぽくなくて
小さい大人のように描かれているところ。
これも世界中に散らばっていた
ドゥッチョ作聖書の物語パネルが集結した貴重な機会。
平面で単純な線で物語りを展開する画風が
なぜか昭和の漫画を彷彿とさせると思うのは
私だけ??
これはキリストが悪魔に
「わしと手をくんだらこの辺一帯の土地と建物を分け与えてやろう」
と持ち掛けられてキリストが
「まっぴらごめんだ、立ち去れー!」と言っているシーン。
これは結婚式の祝宴で
ワインを切らしてしまったところ
キリストが召使に水ガメに水を入れて
持ってくるよう指示して
全部ワインに変えてしまったお話。
飲み会でこういう人がいたら
めちゃくちゃ重宝しそう(^▽^)/
これはキリストが友人ラザロを
死後4日後復活させたシーン「ラザロの復活」
死後4日後でもかなり死臭があったみたいで
手前の黄色い衣をまとった男性が
「くっさー」と鼻をつまんでいるのに注目。
天使ガブリエルが処女マリアに
キリストを身ごもっていることを告知する
「受胎告知」がテーマの3点をご紹介。
告知を受けたマリア様のリアクションにご注目。
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