ロンドン、ロイヤルアカデミーで開催中の幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師、河鍋暁斎の展覧会を訪れました。
今回展示されている作品はすべて
アートディーラーのイスラエル ゴールドマン氏所蔵です。
アートディーラーのイスラエル ゴールドマン氏所蔵です。
自作の猫水彩画
最初に弟子入りした浮世絵師、歌川国芳の
「人を搏ち、組み伏せ、投げ飛ばし、
また投げ飛ばされる様々な形態を注意深く観察すべき」
という教えに沿って
画帳を抱えて喧嘩沙汰やもめごとを求めて
江戸の町を歩き回っていたそうです。
虎の絵巻物
二人目の師匠の家が火事騒ぎになったら
その光景を写生したり
神田川で生首が発見されたら
それを写生したり
(普通は通報するだろ...😓)
切磋琢磨な観察力が実を結んだ見事な作品の中から
特に気に入った動物画をご紹介します。
ちょっと切れてるような表情のカラスがユーモラス
赤の差し色が生える掛け軸
お酒好きだったようで、飲むと筆の運びが軽やかになると言っていたそうです。
過去に出会ったイラストレーターの方で
ワインが入ると筆の動きがよくなると言っていたのを思い出しました。
幼少の時から蛙などの写生をするのが大好きだったそうです。
蛙の教授?話に花を咲かせて。
母方が武家の出身だったので
明治維新後
新政府を辛辣に批判する風刺画を作成し
投獄された反逆児でもあります。
釈放後その当時名乗っていた狂斎という名を
暁斎に改めたそうです。
ヒョウタンを掲げた
おみこしを担ぐ猫さんたち。
表情がとっても楽しそう!
明治14年には西洋建築を広めるために訪日していた
英国人建築士、ジョシュア コンドルを弟子に取ります。
西洋文化を広めに訪れて
日本文化に感化されたのですね!
二人の交流は親密で
暁斎が明治22年(1889年)に
胃がんで亡くなった際も看取っています。
死の三日前もやせ衰えた自画像や
自分が入る予定のお棺の絵を描いていたそうです。
死ぬまでアーティスト!目指したいですね~!
0 件のコメント:
コメントを投稿