テートブリテンで開催中の、カリブ島からの移民に焦点を当てた展覧会「LIFE BETWEEN ISLANDS」を訪れました。
ジャマイカや、バーベイドスなど、元英国植民地から
1950年代以来、多くの人が英国に移住しました。
「島と島との間の人生」はもちろん
カリブ諸島と島国英国のことを指しています。
ジャズシンガー、ニーナ シモンにインスパイアされて制作した水彩画
1950年代から、現在に至るまで
カリブ海諸島から移民した人や
英国生まれで移民の親をもつアーティストの作品が展示されていました。
作品のテーマは
故郷を思い出させる
カリブ海諸島の風景や色彩、文化を強調したもの
多くの移民の人が受けた
人種差別を訴えるメッセージ性の濃いもの
厳しい生活状況の中で
結束した移民コミュニティの生活を描いたもの
黒人だというだけで
警察からにらまれて
不当な扱いを受けることは現在でも続いています。
1980年代に制作されたこの作品は
毎年開催されるカリブ諸島のカーニバルを再現した
ノッティング ヒル カーニバルで
警察に取り囲まれ、威嚇されたり
根拠のない逮捕があったことを訴えたもの。
これはトリニダード・トバゴから移民した家族の
1970年代の典型的なインテリアを再現したもの。
トリニダード・トバゴからのお土産の壁飾りや
親戚の写真
敬虔なクリスチャンが多いのでキリスト教のメッセージなどが
壁に飾られています。
数多く展示されていた写真の中でも
特に気に入ったのが
公団住宅の前で
じゃれ合っている明るい子供たち。
18世紀に活躍した
フランス領だったハイチ独立運動の主導者
Toussaint Louverture を
建築材の板切れに描きつけた
インパクトのある作品
テートなどの美術館で
黒人の方のビジターは普段は少数派なのですが
この展覧会では黒人の方を多く見かけました。
人種の多様化を目指す
アート業界としてはうれしい傾向です。
美術館を出ると雨が上がっていて
面白い形の木が目についた。
帰りに立ち寄った
ビクトリア駅向かいにあるフードコート
若者でひしめき合っていました。
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