友人の招待で、トレーシー エミンとムンクのジョイント展覧会を鑑賞してきました。
トレーシー エミンは日本での知名度は低いかもしれませんが、90年代の英国で盛り上がったヤング ブリティッシュ アーティスト旋風に乗って一気に有名になった人です。
自宅の散らかったベッドを再現したインストレーションや、今までベッドを共にした全男性の名前をパッチワークで縫い付けたテント、堕胎、虐待など自らの経験をもとにした絵画など論争を巻き起こした題材から、キングスクロス駅に設置された「あなたと時間を過ごしたい」という本人の走り書きをネオンサインで再現したものなど
好き嫌いがはっきり分かれるタイプのアーティストであるにも関わらず、未だに英国アートシーンの大御所として君臨しています。
トレーシー エミン作
ファンでなかったとしても、絵画鑑賞を楽しむことはできます。
一緒に行った友人もアーティストなので、二人で
「これは最高級のキャンバスですね、光沢がかかっていてきれい」
「いい額縁ですねー、お金かかってますねー。大御所だとすぐ絵に買い手がつくからキャンバスや額縁いいもの買えていいなー。」
「色合いはきれいですよね。壁の色とあってて素敵。この壁の色いいわー。」
オンライン展示ではなく、肉眼で絵画がみれるからこその鑑賞方法です。
この展覧会ではトレーシー エミンが幼少時代から多大な影響を受けたという「叫び」で有名なムンクの作品が共に展示されていました。
さすがに有名な「叫び」は展示されていませんでした。主に裸体画の油絵でしたが、ムンク独特の病んだような、うねうねとした筆遣いで、トレーシー エミンの「自らの苦悩を赤裸々に表現する」手法に大きな影響がうかがえました。
大御所だと自分の好きな画家とジョイント展もリクエストできる。いっぺん「ゴッホと一緒に展示してほしいんですけど」とか言ってみたいわー。😝
ドロンドロンした絵画を後に、明るくニゲラ・クロタネソウの水彩画を描きました💛
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