2021年6月8日火曜日

誰もが楽しめるロンドン画廊巡り

半年ぶりに地下鉄に乗ってロンドンギャラリーウィークエンドというイベントに参加してきました。


画廊は洋の東西を問わず、敷居が高そうで入りにくいイメージがあります。

それに加えてこのコロナ状況でビジターの足は遠のくばかり。

そんな状況を打開すべく、ロンドン中心部にある100以上の画廊が提携して、子供が遊べるイベントやライブパフォーマンスなど、週末三日間、皆が気軽に入れるような企画が組まれました。

半年ぶりの街へのお出かけでしたが、あいにくの雨。

メイフェア地区

メイフェア地区の目抜き通り、マウントストリート。ボンドストリートと並んで、高級ブランド店が立ち並ぶ通りですが、人通りもあまりなく、見かけるのは清掃員の方や建設関係っぽい人ばかり。


クラリッジズ店舗

五つ星ホテル、クラリッジズのグッズが販売されているポップアップショップ、L’Epicerieがギャラリーウィークエンドのビジター向けに無料でコーヒーとクロワッサンを提供していたので、ギャラリー鑑賞スタート前にピックアップ。


この日の目玉は、ロイヤルアカデミー オブ アートの裏手にあるペースギャラリーの主催による、1960年代に活躍したフランスのマルチメディア アーティスト、Jean DubuffetによるCoucou Bazarと題した絵画と彫刻が統合されたコスチュームを取り入れたパフォーマンスアート。


ペースギャラリーによると、この作品にはDubuffetの「生きて動く絵画を作成したい」という思いが反映されているそうです。

ふと、ゆるキャラのイベントに通ずるものがあるのでは、と考えてしまいましたが。

ニューヨーク タイムスのアート記事の写真に観客で左上のカメラのすぐ下に自分が写ってることに気が付きました。笑える―😆😆😆 


他のギャラリーでは、アーチスト本人に作品の説明を受ける機会もありました。大変若くてお美しい元体操選手だというフランス人の画家が、体操並みの躍動感あふれる動きで描いたという抽象画の説明をしてくれました。

私 「体操並みの動きで筆を動かしているところを動画でみたいのですが、動画などは撮られていますか?」


アーティスト 「いえ、皆さんには絵の鑑賞に集中していただきたいし、私はパフォーマンス アーティストじゃないので、動画はありません。」


絵自体は、それほど印象に残る作品ではなかったので(本人目の前にして口が裂けても言わないけど)ちょっと残念。

特に印象に残ったのは、MESSUMS LONDONという画廊でみたChiristie Brown という陶芸彫刻家の作品。


リモージュ焼きっぽい厚いクリーム色のうわぐすりがかかったロココの影響を受けた作品や、埴輪を連想させる作品も、全て小さな眼と、どこか外れたシュールな雰囲気で彼女独特の世界を作り上げていました。

クリスティン ブラウン彫刻作品



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