知性にあふれていてウィットに富んだ英新聞のコラムニスト、ジャーナリストは大勢いますが、
コロナ以降のこの1年以上、コラムの内容があまりにも悲観的すぎるので、ほとんど読まなくなってしまいました。
確かに、大手新聞のレストラン評論家やお芝居の評論家など、世界的水準で言えば、華やかな生活を送っていた人ばかりでしょうから、この豹変した生活ぶりにどうしてよいのかわからないという困惑ぶりがうかがえます。
ミモザの花の絵
英人気コラムニスト、作家でケイトリン モランという人がいます。
先週のタイムス紙の土曜マガジンのコラムで、この長引くロックダウンについて
中年層は80年代から、ホリデーやパーティー、イベントに行きまくり、よく外食し、友人とお芝居やコンサートなどに通って人生満喫したから
ラクダのこぶのように思い出がこぶの中に詰まっていて、その思い出を糧にこの現状を生きていけるけど
人生これからという10代から30代の人が可愛そうだという内容のものでした。
自分自身もコロナ以前に旅行や外出を満喫して楽しかったと思う一方、数週間前に見かけた高架下にこっそり集まってお友達の誕生日パーティーを祝っている十代の人たちのことを考えると
そのコラムニストが言っていることにある程度までは理解できるのですが、
どんな状況であれ、過去の思い出だけを糧にして生活するのは後ろ向きだから、日常でどんなに小さなことでも楽しいことを見出して毎日を生きるというのがどれだけ大事かというのは
大勢のブロガーさんがあらゆる題材でブログを更新しているのを見ると明らかです。
確かにロンドン、パリ、ニューヨーク系のライターは後ろ向きな見方や悲観的な見解をいかにウィットに富んで皮肉交じりの表現で昇華するかが得意技です。
そして同じような思考の人がそれを読んで楽しむのです。
でもロックダウン中にこんな悲観的なもの読みたくないと思った私はそういう思考の人ではないということを発見しました。
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