ピカデリーサーカスからナショナルギャラリーまで、劇場街のHaymarket を通って歩いてきましたが、劇場はまだ全て閉まっているので、周辺のレストランやカフェも、営業許可があるにもかからわず一軒も営業しておらず、寒々しい光景でした。
ベラスケスの傑作「鏡のビーナス」の前で
この日は一般公開前の会員のみの入場日だったので、人はまばらで、普段は込み合っていてゆっくり観られない名画もしっかり堪能することができました。
通常は人込みでごった返していてるが、この日は人ひとりいないゴッホの絵の前で鑑賞。
ロックダウン中も、4月以降、学芸員を含む美術館のスタッフは再開館に向け綿密な計画をねって、奔走していたそうです。館長は欧州の各有名美術館の館長と常に連絡を取り合い、感染予防を考慮して、ビジターの通行の流れを制御したり、オンライン事前予約を取り入れた入場制限、使用できるお手洗いを一つ置きにするなど、統一したポリシーを設定されたそうです。
ルノワールの絵が展示された部屋も、こんなにすいていました。館員はバイザー着用。
遂に巨匠の作品と再会できたのはとても感動的でしたが、美術館のスタッフの絶え間ない努力のおかげで観ることができたのだ、と感謝しています。何人かのビジターがマスクを着用していなかったのが気になったのですが、ここまで美術館が感染防止を考慮して様々な犠牲を払って開館してくださったのですから、ビジターが感染防止対策に協力し、皆が安全に鑑賞できるようにするのは当然の義務だと思います。
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