エイドリアン ブロディの2度目オスカー主演男優賞受賞にエキサイトしています!
といっても、受賞作「ブルータリスト」は
上映時間3時間以上らしいので
忍耐力のない私は観ていません😂
映画に負けず、受賞のスピーチも前代未聞の長さだったみたいですね。
幸い私が観た演劇はそこまで長くなく
こんな名優を超間近で観れたことにしみじみ感謝🙏
この劇、「戦場のピアニスト」「ブルータリスト」と
苦境を乗り越える役で彼の右に出る者はいません!!!
大昔にルーブル美術館で名画「モナ・リザ」を観ましたが、人混みの後頭部を観た記憶しかありません。
絵画に全く興味がないけど
「モナ・リザだけは観たい」という人のために
モナ・リザ一点だけ展示した特別室を設け
モナ・リザ鑑賞だけのチケットを販売するプランを発表したマクロン仏大統領。
そもそも文化相じゃなくて大統領が記者会見で発表するところが
モナ・リザの重要性を物語っていますよね。
世界の人口でモナ・リザ知らないという人が
ほとんどいない状態になったきっかけは
1911年に起きた窃盗未遂事件です。
窃盗が起きる前はモナ・リザの存在を知る人は
絵画通に限られていました。
美術館職員が壁から絵が消えているのに気づいたのが
盗まれてから28時間後というのが
どれだけ関心が薄かったかを表しています。
窃盗事件を報道したワシントンポスト紙は
全然違う作品の写真を掲載する始末。
容疑者のイタリア人、ビンセンツォ・ペルージャは
ルーブル美術館に額縁関係の仕事で出入りしていた
ガラス職人。
美術館の勝手がわかっていることから忍び込み
最初はマンテーニャの「マーズとヴィーナス」を盗む予定でしたが
「大きすぎる」ことに気づき
「一人で持ち去るのにちょうどいい大きさ」だったモナ・リザを
さくっと壁から外し、持ち去りました。
(その頃は警報アラームなんてなかったのね…)
この窃盗劇は世界中で報道され
警察の大捜査は
美術館職員全員の取り調べ
国境や港は閉鎖され
クルーズ船の乗客の取り調べ
6500枚の指名手配のポスターや
多額の捜査特別報奨金におよび
人々の想像力を掻き立てたこの事件は
「コレクターが窃盗を指示した」
「熱烈絵画ファンの仕業」
挙句の果てには「ピカソが盗んだ説」など
ネット無しですごい勢いでバズり始めました。
一方、ビンセンツォ・ペルージャ容疑者は
モナ・リザを持ってイタリアに帰国。
滞在先のホテルから
有名なアンティーク ディーラーに
「盗まれた絵画、モナ・リザを確保したので見に来てほしい。
イタリアの絵画はイタリアに返還すべき レオナルドより」
という間抜けな手紙を書き
おののいたアンティーク ディーラーは
ウフィツィ美術館の館長と共にホテルに向かいました。
ホテルの部屋で容疑者がトランクから
モナ・リザを取り出して見せたところで
イタリア警察に逮捕されました。
ビンセンツォ・ペルージャ容疑者は
「ルネッサンス絵画はイタリアに返還すべき」と
愛国心に駆り立てられてやったことをほのめかしていましたが
窃盗後、最初に連絡を取ったのが
骨董商であることから
金銭目的だと言われています。
モナ・リザはフランスに返還される前に
ウフィツィ美術館で短期間展示され
更にバズり具合に拍車がかかりました。
この時点で既に
名画というより「現象」と化しており
現在に至るまで
数えきれないほどのパロディーや
関連した映画、小説などが生み出されました。
この「愛国心に駆られてやった」という説明に
納得させられたイタリアの裁判官のおかげで
ペルージャ容疑者はわずか懲役7か月で
釈放されています。
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