ロンドン ホルボーン駅を出て大通りから脇道に入った所にリンカーンズ イン フィールズという広場・公園があります。
この広場を取り囲むエレガントな17~19世紀に建てられた建物内には
多くの弁護士や法廷弁護士が事務所を構えています。
2007年にスケッチした
リンカーンズ イン フィールズ内から
ジョン ソーンズ博物館をのぞんだ風景
その一角に建つ18世紀に活躍した建築家
ソーンズ卿の住居兼事務所が博物館になったサー ジョン ソーンズ博物館。
ギリシャ、ローマ時代の彫像、18世紀絵画、骨董品など莫大なコレクションで埋め尽くされたユニークな博物館です。
建築家という職業はいつの時代も良家の子息がつきがちですが
ソーンズ卿はレンガ職人の息子として生まれながらも
ロイヤルアカデミーの教授を務め
英国銀行の建設を手掛けるなど
建築業界のキャリアを上り詰めました。
天井から採光する天窓を取り入れた先駆者としても知られています。
手掛けた建築のスタイルは
統制、洗練に重きを置いた新古典主義でしたが
自らデザインした本人の自宅兼事務所は
彫像や絵画、骨董品が狭いスペースに
所狭しと並べられ
部屋の間取りも迷宮のように入り組んでいて
かなりエキセントリックです。
狭いスペースに収まった作り付けの収納家具たち。
作り付け家具って新しいと
味気ないものが多いのですが
アンティークになると温かみがあって素敵。
小さいおうちの収納家具のデザインの参考になりそう。
書斎兼ダイニング ルーム
昔の大きなお屋敷のインテリアというのは
富を誇示したようなものも多く
結構似たり寄ったりだったりするのですが
ソーンズ卿の学識が反映された
収集されたコレクションの飾り方がチャーミングで
不思議な温もりが感じられます。
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