2020年9月29日火曜日

アート業界の危機

イギリスで最も規模の大きい美術館団体、テートグループが社員の大量解雇を発表後、


テートモダンの前で先日社員のデモが行われました。テートモダン、テートブリテン、テートセントアイビスなどがテートグループの傘下で、大量解雇の対象になるのは、ミュージアムショップ、館内のカフェ、レストランの従業員が属するテートグループの商業部門、テートエンタープライズの社員です。


テートストライキ


テートは商業部門を自己運営して収入を得ることによって、商業部門を外注委託しているナショナルギャラリーや大英博物館と比べ、政府の補助金に頼る割合が少なくてすんでいたのですが、

収入激減で真っ先に切られるのは、学芸員でも管理職でもなく、実際に美術館の収入に貢献していた人たちだというので、怒りの声が上がっています。


深刻な財政難に陥っているのはもちろんテートグループだけではありません。ロイヤルアカデミーは、社員の給与捻出のために

所有しているミケランジェロの彫刻を売りに出すことすら考えているそうです。


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