2026年9月27日日曜日

元ポリス・スティング出演ミュージカル

1980年代に一世を風靡したバンド、ザ ポリスのヴォーカリスト、スティングが出演するミュージカル、「The Last Ship」を観てきました。


テムズ川沿いスケッチ Sono Scott

テムズ川沿いのスケッチ
直射日光で妙に暑かったのでかなりいい加減な仕上がり💦



スティング 主演 ミュージカル

50代以上で洋楽好きの方なら
日本でもかなり人気があったので
「見つめていたい」などのヒット曲で知られる
ポリスはご存じでは?


ロンドンの劇場

スティングが生まれ育ったイギリス北東部の
住人の殆どが造船業に携わる町。

1980年代に
長年の不景気から脱出すべく
金融やサービス産業に重きを置き
あらゆる組織を民営化する経済政策を打ち出した
サッチャー政権が炭鉱や造船業を全て閉鎖に追いやった歴史的背景を基に

「こんな町で一生を終えたくない。ロンドンに出てロックスターになる。」
と後に世界的スターになったスティングが書き上げた

造船業に誇りを抱きストライキなどで抵抗しようとしたが
運命に逆らえなかった地元民たちへの思いを込めた
半自叙伝的なミュージカルです。

ちなみに最初にブロードウェイで開演したときは
スティングはミュージカル制作に携わるのみで
出演はしていなかったそうですが

造船業の衰退など地味なテーマで全然チケットが売れなかったらしく

プロデューサーにチケットを売る唯一の方法は
自ら出演して名前を出すことだと言われたそうで

ロンドン公演でも造船所の閉鎖に抵抗する
職業病からくる不治の病にかかった造船所職長の役を演じていました。

音楽活動以外にもモッズ映画やオリジナルのDuneなど
俳優としての経験のあるスティングは
年齢を重ねた荘厳さからくる存在感に溢れていました。


スティング ミュージカル ロンドン公演

手前中央のボイラースーツを着た金髪の男性がスティング。
もう70歳すぎてますが、体は鍛えていてスリム。

ポリスのヒット曲を御存じの方ならわかると思いますが
彼の声質、ボーカルは独特ですぐ彼だとわかります。

彼が書き上げたミュージカルのスコアも
ソロアルバムを彷彿とさせる厳かで哀愁に満ちた内容で

特にメインの曲「The Last Ship Sails (最後の船の旅立ち)」は
自分も含め、周りの観客を涙に誘うほどの圧倒感!

失われゆく産業への鎮魂歌である以外に
どれほど戦い、抵抗しても運命に逆らうことのできない
どの人間の一生にも終わりが待っているんだなという
諸行無常にも通ずる比喩が感じられました。

自分のルーツを振り返り
故郷へのオマージュとして書き上げた
このミュージカルは
最も思い入れのあるライフワークだったようです。

ちなみにスティングがインタビューで語っていたところによると

全盛期はイギリスの造船業は世界の造船の70%を
占めていたそうですが

現在は中国、日本、韓国が大半を占めているそうです。

日本も同時代に造船業が衰退する状況に陥りましたが
政府が補助することによって生き残ったそう。

「イギリスは造船をはじめ殆どの製造業を手放したから今はサービス産業しか
残ってないんだよ。」と言っていました。

2週間のみの限定興行
稀にしか遭遇できない名作ミュージカルが観れて幸せでした♬









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