2020年9月3日木曜日

別世界に浸れるウォレス コレクション

繁華街オックスフォードストリートからさほど遠くない所にウォレス コレクションという美術館があります。



繁華街を一歩離れると、驚くほど静かな歴史的町並みに佇む瀟洒なお屋敷には、侯爵家2代で築いた息をのむ質と量の芸術品が収蔵されています。

ウォレス夫人が国に所蔵品を寄付する条件として、一切所蔵品の貸し出しを禁じていましたが、去年の9月に当美術館の評議員会が、慈善運営団体の審議会から貸し出しの正式許可を得たようです。

なので、目玉の絵画、家具をみるなら今のうちです!


ウォレス コレクション
これはコロナ前のマノロブラニクの靴の展覧会を催していた時の写真

特に明記すべきはフランス18世紀のロココ絵画、家具のコレクションです。


ちなみにこの名高いロココのコレクションを収集したのは4代目ハートフォード侯爵で、侯爵の私生児で、この美術館の名前の由来となったリチャード ウォレスは下の階に展示されている鎧兜とか戦争関係のものを集めるのが好きだったようです。



ウォレス コレクション


特に注目していただきたいのが、ロココ調度品を引き立てる特注の壁紙!


部屋にあわせて、絹のグログランやタフタ、ダマスク柄で、淡い水色、くすんだライラック、エメラルドグリーン、深いワインレッドなど、ため息がでるばかり!

一番有名なロココ絵画を押さえておきたい!という人にはこちら、フラゴナールの「ぶらんこ」


フラゴナール



これは私のお気に入りのロココ画家ヴァトーの「朝の化粧」



ヴァトー 作品

この部屋はオリエンタルのモチーフを取り入れた家具が多いので、くすんだライラック色の壁紙もそれに合わせてオリエンタル風のお花模様。凝ってるー!


ちなみにベルサイユに行かなくてもマリーアントワネットが使っていた家具が見られます!


この2点の家具はライスナーという名高い家具職人がベルサイユ宮殿のマリーアントワネットの書斎用にあつらえたものです。3人の天使が知の神を装っているレリーフなど、妃の遊び心にあふれたデザインです。

マリーアントワネットの家具


ロココを語らせたら止まらない夢見がちな私!👸今までのブログの中で一番長い?


現実に戻りますが、無料の常設展でもホームページで要事前予約です。残念ながら吹き抜けの美しいカフェは閉まっています。


入場無料ですが、訪ねられる方は各部屋に設置されたカードで支払える設備で寄付をされることをお勧めします。どの美術館もコロナ以降、存続の危機に立たされています。

















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